「共感」はしても「同情」はしないこと
こんにちは!今回は「共感」についてのお話です。
人に共感しても同情するなとよく言われます。
その違いとはいったい何なのか?
そして私たちが普段とっている行動はどちらなのか?
違いを考えてみるとちょっとした気づきがあります。
失恋したばかりのときに、友達に落ち込んでいることを話したら、「つらかったね、でも大丈夫」とアドバイスされて、最後には言い争いになってしまった。
仕事で悩むことがあって、上司に相談したら「若いんだからまだ大丈夫。うまくいってることだってあるでしょう」と言われ、しっくりこなかった。
上の例は、やや同情の要素が入っていると思います。良かれと思ってのった相談でも、
時には人間関係に摩擦を生んでしまうと、それは「余計なお世話な人」にもなりかねないでしょう。
「共感」と「同情」の違いを分かりやすく紹介している動画があります。
心理学者アドラーさんの著書のなかでも、この「共感」について、
共感とは、相手の関心・考え方・感情や置かれている状況などに関心を持つこと。つまり他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること。
と言っています。
相手の立場に立って、気持ちを分かってあげることでしょ。 とでもそれが結構難しいと思います。
じゃあ逆に同情するときってどんな時なんだろうと考えたとき、それは概ね憐みから生まれています。
例えば、
横断歩道で大雨にも関わらず傘をさしていない人いる。青信号になるまでくらいは、傘を貸してあげようかと思っている。
自分のばあちゃんくらいの高齢者が杖を持たずに両手にスーパーの袋を持って、ふらふらと歩いている。
こんな時どうしますか?
同情というのは、有利な立場にある自分が自分の関心(相手への関心ではなく)をもって自分の感情を表に出してしまうことです。
つまり、同情にならないような寛容さとか時には忍耐とかを持っていると、よりよい関係を築けそうです。